大分合同新聞で博愛会地域総合支援センターの取り組みが紹介されました

大分合同新聞で博愛会地域総合支援センターの取り組みが紹介されました

大分合同新聞 7月21日(火)に博愛会地域総合支援センターの取り組みを掲載して頂きました。

『障害者雇用 積極的な企業』
情報共有を徹底し特性理解 環境整備産業(大分市)

障害のある社員が長く働くため、企業はどのような工夫をしているのか。

 廃棄物の収集や運搬、処理の環境整備産業(大分市)の古紙リサイクル工場。ベルトコンベヤー上を次々と流れる大量の古紙。作業員5人がビニール類、段ボールなどを手際よく分別する。知的障害がある池田鉄也さん(57)は勤続17年のベテラン。健常者と一緒に黙々と仕事をこなす。

 同社の従業員158人のうち、障害があるのは身体と知的の7人。それぞれ得手不得手がある。職場では特性を理解してもらうため、職場の同僚間での情報共有を徹底する。双方が努力を積み重ねることで円滑な職場環境が可能になる。

 工場の安倍和広チーフ(41)は、上司や仲間が積極的に障害のある社員を理解する必要性を指摘する。「理解することで仕事の量や内容を個別に設定できる。ベストなやり方を探している」。

 「人と話すのは苦手」という池田さんとは、積極的に世間話を積み重ねた。コミュニケーションを取り続け、掃除が得意と知った。それから5年間、機械周りの清掃を任せている。

 水栓金具の組み立てや検査を行うファン工業(大分市)では110人の従業員のうち、障害がある従業員は4人。個々の特性に合わせた働き方や環境を整える努力を続ける。

 例えば身体障害の従業員が使いやすいよう、本来は立ち仕事の作業を座ったままできるようにした。知的障害の社員はさまざまな部署を経験させ、一緒に適性を探る。

 知的障害がある高本海都さん(20)は部署からオーダーを受け、200種類ある部品の中から見つけ、届ける。以前は組み立て作業をしていたが、オーダーを受ける際に使うタブレット端末の操作が得意。「ここで長く働き続けたい」と、仕事への自信がのぞく。

 障害の有無に関係なく、職場の細やかな心配りが、従業員に長く働いてもらう鍵のようだ。

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