大分合同新聞で「社会福祉ヒーローズ」が紹介されました
「社会福祉ヒーローズトーキョー2022」についての記事が大分合同新聞に掲載されました。
社会福祉全国イベントで高評価 キツキテラス店長、特性に合わせて職場環境整備
【杵築】社会福祉の現場で活躍する若手を表彰する全国イベント「社会福祉ヒーローズトーキョー2022」に、杵築市守江のレストラン「キツキテラス」の店長三重野孟(たけし)さん(37)がファイナリストとして県内から初めて出場した。グランプリは逃したが、知的障害などハンディキャップのある人の雇用確保、個々の特性に合わせた職場環境の整備といった点が高く評価された。
この記事は、3月11日 大分合同新聞 12ページに掲載されています。
三重野さんは、同店を経営する社会福祉法人「博愛会」(大分市)の職員で昨年4月から店長を務めている。2月末に東京都であったイベントで、他のファイナリスト5人と共に取り組みを発表した。
カキなどの海鮮バーベキューが人気の同店は、店員40人のうち8割が同会のグループホームの利用者で知的障害などがある。オープン当初、利用者は食器洗いや仕分けといった「裏方」の業務が中心だった。
三重野さんは、業務の途中で休憩室で寝てしまう利用者の男性と接する中で、会話のテンポや表情から「実は話すことが得意なのでは」と感じ、接客業務に配置転換した。来店客と接する仕事を得た男性は生き生きと働き、寝てしまうこともなくなったという。
適性を見極めながら接客業務に従事する利用者を増やすとともに働きやすいように、接客マニュアルにふりがなを付け、清掃するテーブルの順番が分かるよう布巾を置くなど工夫。これまで支援員の業務だった接客を利用者が担うことで、業務量の軽減や効率化にもなった。
三重野さんは「一人の利用者をモデルに、みんな『自分も同じようになりたい』と創意工夫するようになった。それぞれ思っていた以上に適性があり、自分たちが接客するのと変わりない。思い込みで判断してはいけないなと改めて感じた」と話した。