浅倉文親理事 瑞宝双光章を受章

浅倉文親理事 瑞宝双光章を受章

令和3年度秋の叙勲が11月3日付で発令されました。

博愛会理事で久住高原南山荘施設長の浅倉文親理事 瑞宝双光章を受章しました。瑞宝双光章は公務などで長年にわたる功績があった方から選ばれます。長年に渡って現場に入り、福祉一筋に取り組んできた事が評価されました。受章おめでとうございます。

「毎日新聞」 令和3年11月3日に掲載

秋の叙勲が3日付で発令され、県内から47人が受章した。社会のさまざまな分野で顕著な功績を上げた旭日章に11人、国や自治体の公務などに長年携わり、大きな功績を積み重ねた瑞宝章に36人が選ばれた。受章者に喜びの声を聞いた。

 ◆瑞宝双光章

みんなが能力発揮できる場を 元障害者支援施設福祉農場コロニー久住副施設長 浅倉文親さん(66)=竹田市
 「自分のできることをやってきました。評価していただき、もったいない限りです」と謙遜した。

 久住町で農業をしようと考えていた時に、福祉農場のことを知った。大学時代の障害児施設でのボランティア経験から、障害者の自立を支援したいと、1978年、同農場の指導員になった。

 入所者が一般農家と同じようにお金を稼ぎ、生活することを目指した。一緒にトマトやトウモロコシなど高原野菜を育て、トラックに山積みにして大分市や別府市で売った。

 販路には苦労したが団地などを巡り「久住高原で採れた野菜はいかがですか」と声をからし呼びかけると、常連のお客さんも増えた。「障害者も自活できると伝えたかった」

 2016年、高齢者施設「久住高原南山荘」の施設長に転じた。ヘルパーとして働く障害者と共に60人の高齢者の世話をする。「みんなが能力を発揮できる場所を作りたい」。穏やかな表情でそう言った。【辻本知大】

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