第一博愛寮にて本年度初の支援会議を開催しました

第一博愛寮にて本年度初の支援会議を開催しました

2025年4月1日、第一博愛寮において、2025年度初めての「支援会議」が開催されました。
この会議では、各部署の職員が一堂に会し、今年度の運営方針と支援の方向性を共有するとともに、それぞれの棟から目標の発表が行われました。


◆ 今年度の運営方針:「夢の実現」こそが支援の本質

第一博愛寮の2025年度の運営方針は、「利用者様一人ひとりの夢を叶え、充実した人生を送ること」を主軸としています。

本年度も、利用者様の夢を丁寧にアセスメントし、「やりたい事リスト」を作成。その実現に向けて日々の支援を積み重ねてまいります。この取り組みは、意思決定支援の3要素である「意思形成支援」「意思表明支援」「意思実現支援」を実践するものであり、当施設の支援の根幹をなすものです。


◆ 終焉・看取り支援の取り組み

利用者様の人生を最期まで支えるための支援として、「終焉支援および看取り支援」にも注力してまいります。

本年度は、上智大学の菱岡教授と連携し、看取り支援に関するマニュアルを完成予定です。医療・介護施設との協力体制を構築し、エンディングノートを活用した終末期アセスメントを通して、利用者様とご家族の想いに寄り添った支援を行ってまいります。


◆ 地域支援課の設立と新たな連携体制

今年度より、「ランプ」「H S」「G H」を統合し、新たに「地域支援課」が発足しました。

この取り組みは、障害者支援施設としての地域支援拠点機能をさらに高め、地域で困難を抱える方々への支援を包括的に行うことを目的としています。施設入所支援との一体運用により、これまでにない柔軟で切れ目のない支援を提供してまいります。


◆ 施設内での取り組み:ノーリフティングケアとAI導入

重度化・高齢化が進む入所施設においては、身体的負担を軽減するための「ノーリフティングケア」を、2号棟1階に続き、1号棟でも定着を図ります。

また、業務効率化の一環として、生成AI「ミルモレコーダー」を導入。記録業務の負担軽減と、支援の質の向上を同時に目指していきます。


◆ 新しい経験は人生を豊かにする

「やりたい事リスト」をもとに、利用者様がこれまでにない新しい経験を積めるよう、多彩なプログラムや外出支援を予定しています。さらに、希望する利用者様が“ひとりで施設外へ遊びに行ける”体制を構築することで、自立への一歩を後押ししてまいります。


◆ 各棟からの目標発表も

支援会議の後半では、1号棟・2号棟・生活支援部門など、各部署ごとに今年度の目標が発表されました。利用者様にとってよりよい生活環境と支援体制をつくるため、各現場でのアイデアと情熱が共有され、職員一同の士気も高まりました。


今後も、第一博愛寮は「夢の実現」を核とした支援を通じて、利用者様が自分らしく、前向きに日々を過ごせる環境づくりに努めてまいります。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

博愛会本部への
お問い合わせ